IR情報
トップメッセージ
株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ズームはおかげさまで2023年に創業40年の節目を迎えることができました。株主の皆様をはじめ、お客様、多くの関係者の皆様からの温かいご支援の賜物と心より感謝申し上げます。1983年の設立以来、「音」や「音楽」を楽しむことができる電子機器を開発するファブレス(工場を持たない)メーカーとして、ギタリストやベーシストなどの楽器演奏者、サウンドデザイナー、音楽制作者、映像制作者、Web配信者など世界中のあらゆるクリエイターに革新的な製品を提供しながら彼らの活動に貢献してまいりました。
昨今では、個人のクリエイターが自ら発信することで収入を得る、クリエイター・エコノミーという経済圏が発展しており、多くの人々が”自己表現”に注目しています。私たちはデジタル信号処理を中心に、過去40年にわたり蓄積・展開してきた技術と、常に良い音を追求してきた審美眼(耳)、音楽を中心に自らもクリエイター活動を経験してきた社員の想像力という、他社にないノウハウを最大限に発揮することで、増加するクリエイターのニーズに応えてまいります。同時に、クリエイター予備軍、つまり新規顧客候補にズーム製品の存在を知らせるための施策も重要です。
2024年からスタートする第4次中期経営計画(2024-2026)では、この機会を最大限に活かすためのブランディング強化をはじめ、持続的な成長と収益力強化、株主還元などの様々な取り組みに加え、AIやクラウドを取り込んだ製品・サービスの開発など、ズームが今まで取り組んできた枠組みを超える新たな挑戦も盛り込んでおります。
ズームの事業ドメインは「自己表現をサポートする音響機器」であり、クリエイターが購買層です。クリエイターの活動を支えるということは、人間が人間らしく豊かに生き、人と人の連帯感を強め、文化の多様性を広げる活動を支えることであり、世界が抱える様々な課題の解決につながると私たちは信じています。
一歩先を見据えた事業展開を推進し、社会的な使命を果たすためには、実験的な試みやオープンイノベーションも重要になります。ズームが何のために存在するか?という核心を忘れずに、柔軟かつ大胆に行動できる組織作りを心掛けてまいります。
皆様におかれましては、今後ともより一層のご支援とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
2024年2月
代表取締役CEO 工藤俊介